スタッフブログ
12月22日(土)の活動レポート
2012年12月23日
今日は、記者クラブにとってとても大切な1日となりました。
実は、以前から「ちゃんとみんなで話し合おう」と何度も話題になっていたことがありました。
和気あいあいと楽しい雰囲気の中で意見を出し合い、みんなでよい記事を作っていこう!という当初のよい空気が、時間がたつにつれ...
活動中のふざけ、おしゃべり。
真剣に取り組まず、期限も守らない。
お互いの悪口。
こんな姿が目立つようになり、なかなか気持ちを切り替えるきっかけをつかめないでいたのです。
それはスタッフも同じでした。
限られた活動時間の中で子どもたちとどう接するか、どんな記者クラブにしていくのかじっくり話し合うことができないでいました。
このような状況を変えようと、スタッフで何度も話し合いを重ねました。2012年の最後の活動となる今日、「子どもたちにスタッフの思いをぶつけてみよう!」ということになりました。
活動開始。
スタッフもこども記者も、大きなテーブルを囲んで席に着きました。
「今日はみんなと真剣に話し合いたいと思っています」
スタッフのいつもと違う表情から子どもたちも何か感じ取ったのか、緊張感のある雰囲気で話し合いが始まりました。
「最近の活動の様子、みんなはどう思う?」
スタッフ内でもたくさん話し合ったことや、スタッフたちも迷いながらやってきたこと、これからもっとよい記者クラブにするために素直な気持ちで話したいことを伝えると、
「4月にスタートしてから、みんなで協力できるようになってよかったと思っている。でも最近はふざけてしまっている。」
と、こども記者の一人が勇気をもって話してくれました。
それがきっかけとなり、他のこども記者やスタッフも自分の思いを話し始めました。
スタッフの一人から
「みんながどんな気持ちで記者クラブに来ているのか、何をしたいと思って来ているのか聞いてみたい」
という話が出ると、子どもたちや他のスタッフからたくさんの思いを聞くことができました。
「色んな人と関わるのが好きで、来ている」
「記事ができたとき、うれしいから」
「一度やるって決めたから、最後までやろうと思ってる」
「書くことが好きだから。文章をもっと上手に書けるようになりたい」
「ふざけてよく怒られるけど、それでもまた来たいって思うのは、これから記者クラブがどう変わっていくのか、見てみたいから」
緊張感あふれる場の空気に、ちょっと照れくささを感じながらもしっかり自分の言葉で話している子。
言葉がうまく出てこない子にやさしく声をかけ、思いを聞き出そうとしている子。
普段言い合いばかりしている友達の意見に、まっすぐな視線を送って聞いている子。
ここには書ききれないくらいの、それぞれの子どもたちの一生懸命な姿がありました。
話し合いの中で、「もっとこんな活動をしてみたい」「みんなで協力して活動するのが楽しい」など、前向きな意見がたくさん出てきたこともとても嬉しく感じました。
「みんなが素直に思いを話してくれて、本当によかった。これからみんなで、もっともっとすてきな記者クラブにしていこうね」
スタッフの思いも、こども記者の思いも、みんなで伝え合ったことで、なんだか心の距離がぐっと縮まったように思いました。
その後、4月にみんなで話し合った活動のルールをもっとみんなで覚えやすくまとめよう、という話になると...
出てくる出てくる、たくさんのアイディアとみんなの思い。
目を輝かせて自分の考えを書いたり、発表したり。
活動時間内に決まり切らないほどたくさんの意見が出ました。
子どもたちもスタッフも、みんなでまっすぐ話し合った結果ですね。
活動後、クリスマスイルミネーションの取材へ行くと...
子どもたちは真剣な表情で、イルミネーション実行委員の方へ聞き取り取材。
子どもたちからのたくさんの質問に、熱心に答えてくださっています。
取材終了のときには、子どもたちもスタッフも、笑顔いっぱい。
今日は、みんなで気持ちをぶつけ合って、よい再スタートが切れたようです。
子どもも大人も、みんなで思いを伝え合うことの大切さを実感した一日でした。
こども記者クラブは、まだ1年生です。
スタッフもこども記者も、みんなで悩みながら話し合いながら、どんどん成長していきたいと思っています。
3月には、子どもたちの書いた記事や記者クラブのあゆみを紹介する展示会を企画中です。
みなさんぜひ楽しみにしていてくださいね。
来年も記者クラブをよろしくお願いいたします。