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6月9日(土)の活動レポート!

2012年6月16日

第5回のこども記者クラブを四街道市みんなで地域づくりセンターで行いました。当日はクラブの活動でははじめての雨天、さらには市内のいくつかの小学校では授業参観などの行事が重なり参加人数は約半数でのスタート!次の2つのテーマに取り組みます。

  1. 前回希望を募って分かれたグループ「学校」「まちの未来」「まちのイベント・まちのご当地グルメ」「まちの都市伝説」で出されたアイデアを、具体的な企画案にすること。
  2. 企画案を他のグループ、大人スタッフも含めた皆の前で発表し、それに対して皆から質問や疑問、意見、提案に耳を傾け、出てきた意見を元に企画をブラッシュアップさせること。

授業参観や運動会(音楽集会)の日とも重なり、最初はこども記者の数も少ない日でした。「そんな日もあるよね」と子どもたち。しかし、やる気は充分です。

まず、前回の振り返りをして、「学校」「まちの未来」「まちのイベント・まちのご当地グルメ」「まちの都市伝説」グループごとのページ割りを確認しました。再度希望を聞いて、各グループに分かれて前回からの続きをします。

こども記者クラブでは、こどもの気持ちを表現するということを大切にしています。記事を書く上で、はじめからその技量については問うことはなく、クラブの活動を通し、基本的な記事の書き方や文章力を身に着けていく要素を加えています。もともと、気持ちや思いを言葉にして、それをさらに文章にするというのは、高度なもので、日常の生活や普段の会話の言葉からは離れているもの。だからこそ、伝えたい気持ちを表現するということに重点をおいています。

一つ一つの取り組みが、地域での自分の生活や暮らしと結びついています。なぜ学校にはこれが良くてあれがいけないのか。そのような、こどもたちの暮らしの周辺にあるなぜ?を育みながら、疑問を形にしていきます。自分たちで「まちのメディアをつくる」という目的に向かって、一つ一つを、こどもたちの中にストンと落としこんでいく働きかけをすれば、どんどん企画やアイデアを出して、つくりあげてくれます。

さあ、アイデアから具体的な企画案にしたら、発表の準備です。一見時間がかかり、こちらで書いたほうが効率的なようにも思える作業もありますが、その制作における思考、相談しながら作っていくプロセスを重んじています。

ちなみにこの日は市役所の方にもアドバイザーとして参加していただき、各グループから「こんな人はいる?」「こんなことをしたいけれど、いい方法はない?」などの質問に答えていただきました。

発表がはじまります。各グループの企画に対して、質問、疑問、提案、意見を大人もこどもも皆で出し合って、それをまた活かして企画を練り上げて行くプロセスです。

「学校チーム」より2案出されました。誰に、何を伝えたいのか、感じてもらいたいのか?そのために具体的にどんな取材をして、どのような形にするのか?など具体的に発表します。

市役所の方、大人スタッフからもどんどん質問や疑問、提案等が出されます。

大人たちの質問に負けじとこどもたちもどんどん提案や質問などを出して行きます。学校行事を終えて雨の中を走ってきた子供たちも加わり、提案や質問が飛び交います。最終的に半数以上のこどもたちが集まりました。

「まちの未来」チームより2案。まちの10年後を描くこと、まちの人へのアンケート。 市長にインタビュー、市長に物申す。さあ、そろそろアポイントをとったりしよう。

「まちのイベント・まちのグルメ」チーム。今日はお休みのメンバーが多く1人でしたが、発表、質問への受けこたえ含めて、こども記者からも「すごい」の声が漏れました。それを他のこども記者が真似たり、いいところをとりいれたりすることで、学習のコミュニティ全体の質が向上していきます。

「まちの都市伝説」チームからも3案。活動日以外に自分たちで調べたりしてきたりやる気は十分。しかし・・・

質問や疑問、提案が矢継ぎ早に飛んできます。どうやらまだ企画としてつっこみどころがたくさんなようです。がんばれ都市伝説チーム!

活動の終わりに子どもたちからの提案で、話し合いや発表のルール作りを行いました。話し合いを気持ちよくやるための方法や発表するときのマナー等について意見が飛び交います。必要性を感じ自分たちでつくったルール。これから大切にしていきましょう。

活動後は、室内を清掃し、四街道市みんなで地域づくりセンターの職員の方にお礼を伝えて解散します。

参加している子ども記者の保護者から頂いた言葉より。「こども記者クラブをすごく楽しんでいるようで、どのへんが面白いのかを聞いてみたんです。こども同士で話し合いや意見を出し合い、いちから考えて次のステップを決めていくことが楽しいみたいなんですね。学校は、スケジュールや方向も決められているように感じてつまらないようで。」 こちらの意図しているものが伝わりとても嬉しいですね。

さあ、第5回目の活動おつかれさまでした。今秋の発行に向けてそろそろ中間地点! わかりやすい学びや、きれいなかたちの学びもあれば、 わかりづらい学び(葛藤や沈黙、場の空気が少し沈滞したり)といった瞬間も本来の学びの場には存在します。そういったものを学びの場から排除せずに歓迎し、ダイナミックな学びのコミュニティの中から、こどもたちと共にまちのメディアを作っていけたらと思います!